【ネコ公園で待ってる】現在と昔の自分に向き合うゲーム「ネコ公園で待ってる」に思う事
主に感想や世界観について書いてます。
先入観無しでプレイしたい方はブラウザバック推奨です。
ゲームジャンルとしてはノベルアドベンチャーゲームです。
ストーリーの概要はこちら(公式サイトリンク)にありますので、気になる方はご一読を。
感想とか
プレイ後の印象については、自分自身の形成について見直すゲームという感じですね。
基本的には、どんな作品でも大なり小なり自分自身を見直すという側面はあるでしょうけれども。
この作品は特にその要素が強く感じました。
生まれた時からの地続きの結果、今の自分が形成されているわけですよね。
ただ、淡々と1日1日が積み重なって自分が形成される一方で、大きく影響を与えるような出来事とかがあるわけです。
その出来事が今の自分にとって善であればまあいいんでしょう。
問題はそれが悪である場合です。
そこから先の行動は人それぞれだとは思います。
「過去は戻んないし」と前向きな人もいれば、「どうしてあんなことを」と抱え込んでしまう人もいますし。
ただ、どうあれ最終的にけりをつけないといけないのは自分なんですよね。
よく「昔自分をいじめてきた奴が謝りにきた」とかネットでよく見ますよね。
あれって加害者側からの視点では「被害者が許すかどうか」ってどうでもいいと思うんです。
その行動によって自分が前に進めるかどうかが重要だと思ってます。
数あるけりのつけ方の一種に過ぎません。
関連して作品の中で私の好きなシーンというかセンテンスがあって。
「行為の全てが『僕はニセモノです』と宣言しているように思える」という部分です。
その後の主人公と祖母との会話のシーンも好きですね。
ホラー要素について
この作品のホラーは自分にとって苦手な部類でした。
視線恐怖症というか、集団から自分を見られるのが怖いっていうのが自分の中であって。
1人2人だったらまだいいんですけどね。
そういうのもあって、ハジメが近づいてくるところとかは結構きつかったです。
好きなキャラ
作品の中ではトシが個人的に好きです。

作者のコメントに「矛盾だらけだから面白い」とありましたが、それが顕著に感じられたキャラクターです。
得てして当の本人はそんなポジティブに捉えてはいなかったりしますけれども。
周りより早く社会に出て、良くも悪くも自分を客観的に見ざるを得なくなった故でしょう。
終わりに
自分と向き合うという意味では、同サークルの作品の中では読書感が強い作品でした。
※同サークルの最新作(2019年5月27日時点)「ミソハギ踏切で待ってる」の感想記事も書いてます。
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